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ダイエットでやせたのに体重が戻ってきた。リバウンドしたら? 立て直せた人の研究で調べた

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デジタル体重計の中にある、重さを測るセンサー部品
Photo: Gannu03 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(独自の実験ではありません。出典は末尾)。

がんばってやせたのに、気づいたら体重が少しずつ戻ってきた。そんなとき「また失敗した」と落ち込む必要はありません。体重が戻るのは、多くの人に起きるよくある流れです。研究からわかった立て直しのポイントは「増えた幅が小さいうちに気づいて、早めに戻す」ことでした。

3行でわかる

  1. 減量の効果はふつう半年ごろが最大で、その後は多くの人で少しずつ体重が戻ります。リバウンドは珍しいことではありません。
  2. やせた状態を保っていた2400人の調査では、1年で5%以上戻った人のうち、2年目に元の体重まで戻せたのは4.7%だけでした。小さく増えた段階のほうが立て直しやすい結果です。
  3. 毎日体重を量って、増えたら早めに手を打つプログラムでは、18か月で2.3kg以上戻った人が72.4%から45.7%に減りました。

01 悩みの正体やせた体重が戻ってしまうのはなぜ?

減量の効果は半年ごろに最大となり、その後は多くの人で体重がゆっくり戻ります。意志の弱さだけが原因ではなく、よくある経過です。

45の試験をまとめたメタ分析の著者らは、食事や運動の取り組みによる減量は「始めて約6か月で最大になり、その後はほとんどの人で体重が少しずつ戻る」と書いています [1]。

やせた体重を10年保った人を追った調査では、体重が戻りやすかった人には共通点がありました。運動の量が減った、食事を気をつけることが減った、体重を量る回数が減った、脂っこいものが増えた、つい食べすぎることが増えた、といった変化です [3]。気をつけていたことが少しずつゆるむと、体重も戻りやすくなるといえます。

02 科学的にわかっていることリバウンドした体重は、戻せる?

戻せます。ただ、増えた幅が大きくなるほど戻しにくくなることがわかっています。毎日の計量で早く気づき、食事と運動の両方を見直す方法で、戻る量が減った試験があります。

研究調べたことわかったこと
2400人・2年間 [2]体重が戻った後、また減らせたか5%以上戻った人で、元に戻せたのは4.7%
314人・18か月 [4]毎日の計量を軸にしたプログラム2.3kg以上戻った人が72.4%→45.7%
2886人・10年間 [3]やせた体重を保てた人の変化87%以上が10年後も10%以上減った体重を保った
45の試験のメタ分析 [1]体重を保つための取り組み食事と運動の両方を扱うと、戻る量が1.56kg少ない

Phelanら(2003、米国)[2]

平均32.1kgやせて、平均6.5年その体重を保っていた2400人を2年間追いました。1年目に少しでも体重が増えた人(65.7%)のうち、2年目に元の体重以下に戻せたのは11.0%でした。5%以上増えた人(25.5%)では、元に戻せたのは4.7%、増えた分の半分以上を減らせたのは12.9%でした。立て直せた人は、1年目の増え方が小さく、気分の落ち込みが強くなっていない人でした。

対象: 米国の「全米体重管理登録(NWCR)」に自分で登録した、減量に成功した人たち / 限界: 体重は本人の申告です。一般の人より成功しやすい人が集まっている可能性があります。

Wingら(2006、米国)[4]

過去2年で平均19.3kgやせた314人を、「年4回のお便りだけ」「対面のプログラム」「インターネットのプログラム」の3つにくじで分けました。プログラムの中心は、毎日体重を量り、その結果を見て行動を調整することです。18か月で増えた体重は、対面で2.5kg、ネットで4.7kg、お便りだけで4.9kgでした。2.3kg以上戻った人の割合は、お便りだけの72.4%に対し、対面では45.7%でした。

限界: はっきりした差が出たのは対面のプログラムで、インターネット版ではお便りだけとの差ははっきりしませんでした。毎日の計量だけでなく、ほかの支援も含んだ結果です。

Thomasら(2014、米国)[3]

13.6kg以上やせて1年以上保っていた2886人を、10年間追いました。最初の平均31.3kgの減量は、5年後に23.8kg、10年後に23.1kgで、多少戻っても大半を保っていました。87%以上が、5年後と10年後も最大体重から10%以上減った状態を保っていました。最初に大きくやせた人と、保った期間が長い人ほど、その後も保ちやすい結果でした。

対象: NWCRの参加者で、78%が女性、平均48歳 / 限界: くじで分けた試験ではなく観察した結果で、体重や行動は本人の申告です。

Dombrowskiら(2014、メタ分析)[1]

肥満があり、5%以上やせた大人を対象に、体重を保つための取り組みを12か月以上追った45の試験(7788人)をまとめました。食事と運動の両方を扱う取り組みでは、何もしない場合に比べて、12か月後に戻った体重が平均1.56kg少なくなりました。

限界: 効果は「小さいが確か」と著者らは結論づけています。取り組みの中身は試験ごとにさまざまです。

体重が戻るのは珍しくありません。ただ、一度増え始めると元に戻すのは難しくなる、というのが研究の結果です。だからこそ「戻ってきた」と気づいた今が、いちばん立て直しやすいときです [2]。

03 今日からできる小さな一歩体重が戻ってきたら、まず何をする?

体重を量る習慣を戻し、増えた幅を確かめます。そのうえで、ゆるんだ食事と運動を1つずつ元に戻します。いっきに厳しい減量をやり直す必要はありません。

1

体重計に乗る習慣を戻す

18か月の試験では、毎日の計量を軸にしたプログラムで、戻る量が少なくなりました。朝のトイレの後など、同じ条件で量って記録します。1日の上下は水分で動くので、週の平均で見ます。

所要 毎朝30秒

2

「ゆるんだこと」を1つ書き出す

10年の調査では、運動・食事の気づかい・計量の回数が減った人ほど体重が戻りました。やせていたころと比べて、何が減ったかを1つだけ書き、それを元に戻します。

所要 3分

3

食事と運動の両方を少しずつ

メタ分析で効果が出たのは、食事と運動の両方を扱う取り組みでした。たとえば「間食を1つ減らす」と「1日10分歩く」を組み合わせます。

所要 1日10分から

04 続けるためのコツ落ち込んで、やる気が出ないときは?

自分を責めるより、増えたことを「よくある経過」と受け止めるほうが立て直しやすくなります。気分の落ち込みが続くときは、体重より先に心のケアを考えます。

05よくある質問

リバウンドは何割くらいの人に起きる?

減量の効果はふつう始めて約6か月で最大になり、その後は多くの人で体重が少しずつ戻るとメタ分析の著者らは書いています。減量に成功した2400人の調査でも、1年で少しでも増えた人は65.7%いました。

リバウンドした体重は戻せる?

戻せますが、増えた幅が大きいほど難しくなります。1年で5%以上増えた人のうち、2年目に元の体重まで戻せたのは4.7%でした。増えた幅が小さいうちに手を打つことが大切です。

毎日体重を量ると、リバウンドを防げる?

毎日の計量を軸にした18か月のプログラムでは、2.3kg以上戻った人が72.4%から45.7%に減りました。ただし対面の支援も含んだ結果で、インターネット版でははっきりした差が出ませんでした。

リバウンドしにくい人の特徴は?

10年追った調査では、運動の量や体重を量る回数、食事への気づかいを保てた人ほど体重が戻りにくい結果でした。最初に大きくやせた人や、長く保っている人ほど、その後も保ちやすい傾向もありました。

出典

  1. Dombrowski SU, Knittle K, Avenell A, Araújo-Soares V, Sniehotta FF (2014). Long term maintenance of weight loss with non-surgical interventions in obese adults: systematic review and meta-analyses of randomised controlled trials. BMJ, 348, g2646. https://doi.org/10.1136/bmj.g2646
  2. Phelan S, Hill JO, Lang W, Dibello JR, Wing RR (2003). Recovery from relapse among successful weight maintainers. The American Journal of Clinical Nutrition, 78(6), 1079-1084. https://doi.org/10.1093/ajcn/78.6.1079
  3. Thomas JG, Bond DS, Phelan S, Hill JO, Wing RR (2014). Weight-loss maintenance for 10 years in the National Weight Control Registry. American Journal of Preventive Medicine, 46(1), 17-23. https://doi.org/10.1016/j.amepre.2013.08.019
  4. Wing RR, Tate DF, Gorin AA, Raynor HA, Fava JL (2006). A self-regulation program for maintenance of weight loss. The New England Journal of Medicine, 355(15), 1563-1571. https://doi.org/10.1056/NEJMoa061883