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飲みすぎた翌朝、二日酔いがつらいときは? 水・迎え酒・薬・食べものが効くかを研究で調べた

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水の入ったコップ
Photo: Dr Jean Fortunet / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(独自の実験ではありません。出典は末尾)。

飲みすぎた次の朝、頭が痛くて、胃がむかむかする。水をがぶ飲みすればいいのか、迎え酒がいいのか、迷う人は多いはずです。研究では、二日酔いの最中に水を飲んでも、つらさが軽くなる関係は見られませんでした。どの薬や食品にも、はっきり効くという証拠はまだありません。いちばん確かな薬は時間です。そのあいだ、体を悪化させない過ごし方はわかっています。

3行でわかる

  1. 二日酔いは、血中のアルコールがほぼゼロになるころに始まります。主な原因は脱水より、体の炎症反応などの重なりと考えられています。
  2. 二日酔いの最中に飲んだ水の量と、つらさの変化には関係が見られませんでした。21本の試験をまとめた2022年の総説でも、確かに効く薬や食品はありませんでした。
  3. 迎え酒は、残ったアルコールの害を上乗せするだけです。アセトアミノフェン系の痛み止めは、飲酒のあとは避けるよう勧められています。

01 悩みの正体二日酔いは、なぜアルコールが抜けてから来る?

二日酔いは、血中のアルコール濃度がほぼゼロに戻るころに始まり、そのあたりで最もつらくなります。酔いの続きではなく、アルコールが抜けたあとに残る体の反応です。

2020年に研究者たちがまとめた定義では、二日酔いは「1回の飲酒のあと、血中アルコール濃度がゼロに近づいたときに始まる、心と体のつらい症状の組み合わせ」です。以前の定義にあった「翌日」という言葉は外されました。朝まで飲んで午後に始まるなど、アルコールが抜けるタイミングしだいで、いつでも始まりうるからです。

原因は1つではありません。2010年の総説では、血液や尿のホルモン・電解質(ナトリウムなど)・血糖・脱水の目印となる物質は、二日酔いのつらさと関係していませんでした。最も関係がはっきりしていたのは、体の免疫の反応(炎症)でした。睡眠不足やたばこは、原因ではないものの、症状を重くする要因に挙げられています。

つらさは昼まで続きます。2023年の研究では、二日酔いになりやすい15人の「全体のつらさ」は、朝9時半に10点中6.1点でした。少しずつ下がったものの、午後3時半でも3.2点で、飲まなかった日より高いままでした。

02 科学的にわかっていること水・スポーツドリンク・薬は二日酔いに効く?

二日酔いの最中に飲んだ水の量は、つらさの変化と関係していませんでした。薬や食品も、どれも小さな試験が1本ずつあるだけで、確かに効くと言えるものはありません。

よく言われる方法研究でわかったこと
二日酔いの朝に水をたくさん飲む飲んだ量とつらさの変化に関係なし [3]
飲みながら・寝る前に水を飲む翌日の二日酔いを防ぐ効果は「わずか」 [3]
スポーツドリンクで電解質を補う電解質の量と二日酔いのつらさに関係なし [2]
薬・サプリ・ドリンク剤21試験・386人。効いた報告は各1本だけで、証拠の質は「非常に低い」 [5]
迎え酒試験は見当たらない。前の晩のアルコールの害を強めるだけ [6]
「ビールのあとにワインはだめ」飲む順番で二日酔いは変わらなかった [4]

Mackusら(2024)[3]

「二日酔いの正体は脱水」という説を、これまでの研究をまとめて確かめました。二日酔いの最中に飲んだ水の量は、つらさやのどの渇きの変化と関係していませんでした。脱水の影響は軽くて短く、二日酔いのほうが長く続いていました。著者らは、脱水と二日酔いは「同時に起きるが、別々の結果」だと結論づけています。

限界: アンケート調査などの結果をまとめたもので、水を飲む量を割り当てて比べた大きな試験ではありません。

Robertsら(2022)[5]

健康な大人を対象に、偽薬と比べた21本の試験(計386人)をまとめました。クローブの抽出物、トルフェナム酸(痛み止めの一種)、紅参、韓国の梨ジュースなどで、つらさが減ったという報告はありました。ただ、どれも同じものを調べた試験は1本ずつしかなく、証拠の質はすべて「非常に低い」と判定されました。

限界: 2005年の同様の総説(8試験)でも「どれかが効くという説得力のある証拠はない」と結論されていました [1]。トルフェナム酸は両方の総説で効いた側に入りましたが、小さな試験1本にもとづく結果です。

Köchlingら(2019)[4]

19〜40歳の90人を「ビールのあとワイン」「ワインのあとビール」「ビールだけ」「ワインだけ」のグループに分けて飲んでもらい、1週間以上あけて組み合わせを入れ替えました。順番でも種類でも、二日酔いのつらさは変わりませんでした。翌日のつらさを最もよく予測したのは「どれだけ酔ったと感じたか」と「吐いたかどうか」でした。

対象: ドイツの若い大人。実験の日は、全員が寝る前に体重1kgあたり6mLの水を飲みました / 限界: 飲んだのはラガービールと白ワインだけで、目隠しはありません。

03 今日からできる小さな一歩二日酔いの朝、まず何をすればいい?

二日酔いの朝は、迎え酒をせず、のどが渇く分だけ水分をとり、横になって時間が過ぎるのを待ちます。痛み止めを使うなら、アセトアミノフェン系は避けます。

1

迎え酒はしない

1998年の総説は、追加の飲酒は「前の晩のアルコールの害を強めるだけ」と書いています。少し楽に感じても、抜けるのを先送りしているだけです。

所要 0分

2

水はのどが渇く分だけ

のどの渇きをいやすのは大切です。ただ、たくさん飲めば早く治るわけではありません。無理に何リットルも飲まなくて大丈夫です。

所要 1分

3

痛み止めの種類に気をつける

アセトアミノフェンは、アルコールの分解と重なると肝臓への負担が増すため、二日酔いの間は避けるよう勧められています。アスピリンなども、胃が痛いときや吐き気があるときは慎重にとされています。迷ったら薬剤師に相談します。

所要 3分

4

昼まではつらい前提で予定を組む

研究では、午後3時半でもつらさは残っていました。車の運転や大事な判断は、できるだけ後ろにずらします。

所要 半日

何度も吐いて水も飲めない、呼びかけに反応が鈍い、意識がもうろうとしている場合は、二日酔いではなく急性アルコール中毒の可能性があります。すぐに医療機関に相談してください。

04 続けるためのコツ次に飲むとき、二日酔いを防ぐには?

二日酔いを防ぐ方法で、研究がいちばん支持しているのは、飲む量を減らすことです。酔ったと感じるほど、吐くほど飲んだ日は、翌日が重くなっていました。

05よくある質問

二日酔いはどれくらいで治る?

1998年の総説では、症状は血中アルコールがゼロになるころに最も強くなり、最大24時間ほど続くことがあるとされています。2023年の研究でも、二日酔いになりやすい人のつらさは、午後3時半まで飲まなかった日より高いままでした。

スポーツドリンクや経口補水液は二日酔いに効く?

二日酔いのつらさと、血液中の電解質の量に関係は見られませんでした。のどの渇きをいやす飲みものとしては役立ちますが、二日酔いそのものを早く治すという研究結果は見当たりません。

しじみ汁やウコンは二日酔いに効く?

2005年の総説で調べられた8試験には、しじみもウコンも入っていません。2022年の総説で「効いた」と報告された7つにも入っていません。今回調べた範囲では、効くとも効かないとも言える研究は見当たりませんでした。

出典

  1. Pittler MH, Verster JC, Ernst E (2005). Interventions for preventing or treating alcohol hangover: systematic review of randomised controlled trials. BMJ, 331(7531), 1515-1518. https://doi.org/10.1136/bmj.331.7531.1515
  2. Penning R, van Nuland M, Fliervoet LAL, Olivier B, Verster JC (2010). The pathology of alcohol hangover. Current Drug Abuse Reviews, 3(2), 68-75. https://doi.org/10.2174/1874473711003020068
  3. Mackus M, Stock AK, Garssen J, Scholey A, Verster JC (2024). Alcohol hangover versus dehydration revisited: The effect of drinking water to prevent or alleviate the alcohol hangover. Alcohol, 121, 9-18. https://doi.org/10.1016/j.alcohol.2024.07.006
  4. Köchling J, Geis B, Wirth S, Hensel KO (2019). Grape or grain but never the twain? A randomized controlled multiarm matched-triplet crossover trial of beer and wine. American Journal of Clinical Nutrition, 109(2), 345-352. https://doi.org/10.1093/ajcn/nqy309
  5. Roberts E, Smith R, Hotopf M, Drummond C (2022). The efficacy and tolerability of pharmacologically active interventions for alcohol-induced hangover symptomatology: a systematic review of the evidence from randomised placebo-controlled trials. Addiction, 117(8), 2157-2167. https://doi.org/10.1111/add.15786
  6. Swift R, Davidson D (1998). Alcohol hangover: mechanisms and mediators. Alcohol Health and Research World, 22(1), 54-60. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6761819/
  7. Verster JC, Scholey A, van de Loo AJAE, Benson S, Stock AK (2020). Updating the Definition of the Alcohol Hangover. Journal of Clinical Medicine, 9(3), 823. https://doi.org/10.3390/jcm9030823
  8. Mackus M, van de Loo AJAE, van Neer RHP, Vermeulen SA, Terpstra C, Brookhuis KA, Garssen J, Scholey A, Verster JC (2023). Differences in Next-Day Adverse Effects and Impact on Mood of an Evening of Heavy Alcohol Consumption between Hangover-Sensitive Drinkers and Hangover-Resistant Drinkers. Journal of Clinical Medicine, 12(6), 2090. https://doi.org/10.3390/jcm12062090