集中力

朝食を抜くと集中力は落ちるのか。大人と子どもで違った研究

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Milano's Café breakfast, double egg on toast, on Russell Street, Stroud, Gloucestershire, England.Wikimedia (2025) makes it difficult to imm
Photo: Acabashi / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(独自の実験ではありません。出典は末尾)。

朝は時間がないし、食欲もない。朝食を抜いて出かける日が続いている人もいるでしょう。朝食を抜くと、午前中の仕事や勉強に響くのでしょうか。研究を見ると、朝食の効果は大人と子どもで違い、大人では記憶に小さな効果がある一方、集中力への効果ははっきりしていませんでした。

3行でわかる

  1. 大人を対象にした38の研究をまとめたレビューでは、朝食をとると記憶、とくに時間がたってから思い出す力に、小さいが確かな効果があった。注意や判断への効果ははっきりしなかった。
  2. 子どもを対象にした45の研究をまとめたレビューでは、朝食をとると、その日の午前中の注意、判断、記憶が上がりやすかった。とくに栄養状態がよくない子どもで効果が大きかった。
  3. 子ども29人の実験では、朝食を抜いた日やブドウ糖の飲み物だけの日は、午前中に注意と記憶が下がったが、シリアルを食べた日は下がり方が小さかった。

01朝食の効果は、年齢と「何を食べるか」で変わる

朝食の効果は、子どもでははっきりしている一方、健康な大人では記憶への小さな効果にとどまります。朝食を抜くと必ず集中力が落ちる、とまでは言えません。

朝食は、夜の間に長く何も食べていない状態のあとにとる食事です。研究では、8時間以上の空腹のあとの食事を朝食として扱っているものもあります。

脳はエネルギーを多く使う器官なので、朝食で栄養をとると午前中の頭の働きが保たれると考えられてきました。

ただし研究を見ると、効果は年齢や、何を食べるかによって変わっていました。甘い飲み物だけでは、朝食を抜いたのと変わらない結果になることもありました。

02科学的にわかっていること

朝食は、子どもの午前中の注意や記憶を支え、大人では記憶に小さな効果がありました。何を食べるかも大切でした。

Galioto & Spitznagel(2016)[1]

大人を対象に、朝食の直後の効果を調べた38の研究と、朝食の中身を比べた16の研究をまとめた。健康な大人では、朝食をとると記憶、とくに時間がたってから思い出す力に、小さいが確かな効果があった。注意、運動、判断の力への効果ははっきりせず、言葉の力には効果がなかった。

対象: 大人を対象にした54の研究 / 限界: 研究ごとにテストの方法や時間がばらばら。

Adolphusら(2016)[2]

子どもと10代を対象にした45の研究をまとめた。朝食をとると、何も食べない場合と比べて、その日の午前中の注意、判断、記憶の課題の成績が上がりやすかった。この効果は、栄養状態がよくない子どもでよりはっきりしていた。

対象: 45の研究 / 限界: 10代を対象にした研究が少なく、人数の少ない研究が多い。

Wesnesら(2003)[3]

子ども29人に、4日間、毎日違う朝食(2種類のシリアル、ブドウ糖の飲み物、朝食なし)をとってもらい、午前中に何度もテストした。朝食なしの日とブドウ糖の飲み物の日は、時間とともに注意と記憶が下がったが、シリアルを食べた日は下がり方が小さかった。

対象: 子ども29人 / 限界: 人数が少なく、市販のシリアルを使った研究。

厚生労働省(Good Sleepガイド こども版)[4]

子どもの良い睡眠のためにできることとして、朝食をしっかりとることを挙げている。

対象: 国の睡眠に関する健康づくりの指針 / 限界: 集中力についての記載ではない。

03今日からできる小さな一歩

朝食をとるなら、甘い飲み物だけで済ませず、ゆっくり消化される炭水化物を含むものを選びます。

1

「何も食べない」より「少しでも食べる」

食欲がない朝は、バナナやヨーグルトなど、すぐ食べられるものを少しだけとります。

所要 5分

2

甘い飲み物だけで済ませない

子どもの実験では、ブドウ糖の飲み物だけの日は、朝食なしの日と同じように注意と記憶が下がっていました。パンやごはん、シリアルなど、ゆっくり消化されるものを選びます。

所要 選ぶだけ

3

大事な作業の前の朝は、とくに意識する

試験や大事な会議がある日は、朝食をとっておくと、記憶を保つ助けになる可能性があります。

所要 10分

04続けるためのコツ

朝食を毎日完璧にとる必要はありません。前の晩に朝食を用意しておくなど、手間を減らす工夫から始めると続けやすくなります。

05よくある質問

朝食と集中力について、よく検索される疑問に研究の範囲で答えます。

朝食を抜くと集中力は落ちる?

大人でははっきりしていません。38の研究をまとめたレビューでは、朝食で記憶には小さな効果がありましたが、注意への効果ははっきりしませんでした。

子どもには朝食が大事なの?

大事だと考えられます。45の研究をまとめたレビューでは、朝食をとった子どもは、その日の午前中の注意、判断、記憶の成績が上がりやすくなっていました。

朝はジュースだけでもいい?

おすすめしにくいです。子どもの実験では、ブドウ糖の飲み物だけの日は、朝食なしの日と同じように注意と記憶が下がっていました。

どんな朝食がいいの?

研究は少ないですが、子どもの実験では、シリアルなどゆっくり消化される炭水化物を食べた日に、午前中の注意と記憶の下がり方が小さくなっていました。

出典

  1. Galioto, R., & Spitznagel, M. B. (2016). The Effects of Breakfast and Breakfast Composition on Cognition in Adults. Advances in Nutrition, 7(3), 576S-589S. https://doi.org/10.3945/an.115.010231
  2. Adolphus, K., Lawton, C. L., Champ, C. L., & Dye, L. (2016). The Effects of Breakfast and Breakfast Composition on Cognition in Children and Adolescents: A Systematic Review. Advances in Nutrition, 7(3), 590S-612S. https://doi.org/10.3945/an.115.010256
  3. Wesnes, K. A., Pincock, C., Richardson, D., Helm, G., & Hails, S. (2003). Breakfast reduces declines in attention and memory over the morning in schoolchildren. Appetite, 41(3), 329-331. https://doi.org/10.1016/j.appet.2003.08.009
  4. 厚生労働省. Good Sleepガイド(健康づくりのための睡眠ガイド2023). https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001222161.pdf