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夜遅く食べると太るって本当? 同じカロリーで時間だけを変えた試験を研究で調べた

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キャンドルの灯る夜の食卓に置かれたサラダの皿
Photo: PattayaPatrol / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(独自の実験ではありません。出典は末尾)。

「夜遅くに食べると太る」と聞いて、仕事で夕食が遅くなるたびに気になっている人は少なくありません。研究の答えは「同じカロリーなら、時間だけで大きく太るとはいえない。ただ、遅く食べるとお腹がすきやすくなり、食べすぎにつながりやすい」です。差は小さく、研究によって結果が分かれています。

3行でわかる

  1. 同じ食事を約4時間(250分)遅らせた試験では、お腹がすく確率が約10%から約20%に増え、起きている間の消費エネルギーは1日59kcal(約5%)減りました。
  2. 一方、同じカロリーで「朝に多く食べる」と「夜に多く食べる」を4週間ずつ比べた試験では、体重の減り方は3.33kgと3.38kgでほぼ同じでした。
  3. 9つの試験のメタ分析では、早い時間に多く食べたほうが平均1.23kg多くやせましたが、1つの試験を除くと差ははっきりしなくなりました。判定は「条件しだい・差は小さい」です。

01 悩みの正体夜遅く食べると太ると言われるのはなぜ?

体には時刻で働きを変える「体内時計」があり、夜は食べたものの使われ方が昼と違う可能性があるからです。さらに、夜遅い食事は夜食や食べすぎと重なりやすく、その分のカロリーが増えやすいことも理由です。

体重が増えるかどうかは、基本的には「食べたエネルギー」と「使ったエネルギー」の差で決まります。そこで研究者が確かめたかったのは、同じ量を食べても、時間が遅いだけで太りやすくなるのかという点です。

ふだんの生活では、夕食が遅い人は朝食を抜きがちだったり、夜型で睡眠が短かったりします。そのため、アンケートだけでは「時間のせい」か「量や生活のせい」かを分けられません。食事の量をそろえて時間だけを変えた試験が、この問いの答えになります。

02 科学的にわかっていること同じカロリーでも、夜遅く食べると太る?

同じカロリーなら、時間だけで体重が大きく変わるとはいえません。遅い食事で空腹感が増え、消費エネルギーが少し減った試験はありますが、4週間の減量試験では体重の減り方に差は出ませんでした。

研究比べたこと結果
16人・実験室で数日 [1]同じ食事を約4時間遅らせる空腹が増え、消費は1日59kcal減(体重は測っていない)
30人・4週間ずつ [3]朝に多く食べる/夜に多く食べる体重の減り方は同じ。朝に多いほうが空腹が少ない
420人・20週間 [2]昼食が15時より前/後遅い人は減り方が少ない(夕食の時刻では差なし)
9つの試験のメタ分析 [4]早い時間に多く/遅い時間に多く早いほうが平均1.23kg多く減るが、結果のばらつきが大きい

Vujovićら(2022、米国)[1]

太りぎみの大人16人が、同じ献立・同じカロリーの食事を「早い時間」と「約4時間(250分)遅い時間」の両方で食べ、順番はくじで決めました。遅いほうでは、お腹がすく確率が約2倍(約10%から約20%)になりました。起きている間の消費エネルギーは1日59kcal(5.03%)少なくなり、食欲を抑えるホルモン「レプチン」は起きている間の平均で16%下がりました。

対象: BMIが平均28.7、平均37歳の16人(女性5人)。睡眠・光・運動もそろえた実験室での試験 / 限界: 数日間の結果で、体重が実際に増えるかは調べていません。著者らも、長い期間で体が慣れるかどうかは今後の研究が必要としています。

Ruddick-Collinsら(2022、英国)[3]

太りぎみの大人30人が、同じカロリーの減量食を4週間ずつ2通り食べました。1つは朝・昼・夜を45%・35%・20%に、もう1つは20%・35%・45%に分けたものです。体重の減り方は朝に多い食事で3.33kg、夜に多い食事で3.38kgとほぼ同じで、消費エネルギーにも差はありませんでした。ただ、朝に多く食べた期間のほうが、空腹感は少なく済みました。

対象: BMIが平均32.5、平均50.9歳の30人(男性16人・女性14人)。食事はすべて研究側が用意 / 限界: 4週間ずつの比較で、それより長い期間はわかりません。

Garauletら(2013、スペイン)[2]

20週間の減量プログラムに参加した420人を、1日でいちばん多く食べる昼食の時刻で分けました。15時より後に食べる人は7.7kg、前に食べる人は9.9kgやせ、遅い人のほうが減り方が少ない結果でした。食べた量や内容には差がありませんでした。一方、夕食の時刻(中央は21時30分)で分けると、8.8kgと8.7kgで差は出ませんでした。

対象: スペインで20週間の減量プログラムに参加した420人。昼食が1日の主な食事である地域 / 限界: 食べる時刻を割り当てた試験ではなく、観察した結果です。著者ら自身も因果関係は介入研究で確かめる必要があるとしています。遅い人は夜型が多く、朝食を抜きがちでした。

Youngら(2023、メタ分析)[4]

食事のカロリーを減らしたうえで、早い時間に多く食べるか、遅い時間に多く食べるかを比べた9つのランダム化比較試験をまとめました。早い時間に多く食べたほうが、平均1.23kg多く体重が減りました。ただし、試験ごとの結果のばらつきは非常に大きく(I²=98%)、1つの試験を除くと差は1.14kgで、統計的にはっきりしなくなりました。

限界: 多くの試験が数週間〜数か月の短い期間です。著者らも、体重の管理への長い目で見た影響はさらに研究が必要としています。

まとめると、「遅く食べる」こと自体が体重に与える影響は、あっても小さめです。はっきり出ていたのは「遅く食べるとお腹がすきやすい」という結果で、それが実際の生活では食べすぎにつながる可能性がある、と著者らは考えています [1][3]。

03 今日からできる小さな一歩夕食が遅くなる日は、どう食べればいい?

まず1日の食べる量を見ることです。そのうえで、食べる量の重心を朝や昼に少し寄せ、遅い夕食は軽めにすると、空腹感が抑えられ、食べすぎを防ぎやすくなります。

1

時間より先に「1日の量」を見る

同じカロリーで朝と夜を入れ替えた4週間の試験では、体重の減り方は同じでした。夕食が遅くなった日も、1日の合計が増えていなければ、あせらなくて大丈夫です。

所要 1分

2

朝か昼を少ししっかり食べる

朝に多く食べた期間は、空腹感が少なく済みました。夕食が遅くなるとわかっている日は、朝食や昼食を抜かずにとっておきます。

所要 いつもの食事のまま

3

遅い夕食は「主菜と汁物」くらいにとどめる

遅い時間に食べると、お腹がすきやすくなることがわかっています。夕食後の「もう一品」やお菓子に手が伸びやすい日と考えて、最初から量を決めておきます。

所要 盛りつけのとき10秒

04 続けるためのコツ遅い夕食で、体重より気をつけたいことは?

体重への影響は小さめでも、寝る直前の食事は睡眠に響くことがあります。量を決めておくこと、寝るまでの時間を少しあけることのほうが、続けやすい工夫です。

05よくある質問

夜遅く食べると太るのは本当?

同じカロリーなら、時間だけで大きく太るとはいえません。同じカロリーで朝と夜に多く食べる配分を4週間ずつ比べた30人の試験では、体重の減り方は3.33kgと3.38kgでほぼ同じでした。ただし遅い時間の食事では空腹感が増えるため、食べすぎにつながりやすい点には注意が必要です。

夜9時以降に食べると太る?

「何時以降は太る」という境目を示した研究は見当たりません。スペインの420人の調査では、夕食の時刻(中央は21時30分)による体重の減り方の差は出ませんでした。気にするなら、時刻よりも1日の量と夜食の有無を見るほうが確かです。

夜遅く食べると、なぜお腹がすきやすくなるの?

16人の実験では、同じ食事を約4時間遅らせると、食欲を抑えるホルモンのレプチンが起きている間に16%下がり、空腹を感じる確率が約2倍になりました。体内時計とホルモンの変化が関係していると考えられています。

朝ごはんをしっかり食べるとやせる?

カロリーを減らした食事のなかで、早い時間に多く食べたほうが平均1.23kg多くやせたというメタ分析があります。ただ試験ごとの差が大きく、1つの試験を除くと差ははっきりしませんでした。やせるというより、空腹感が抑えられて続けやすくなる効果が期待できます。

出典

  1. Vujović N, Piron MJ, Qian J, et al. (2022). Late isocaloric eating increases hunger, decreases energy expenditure, and modifies metabolic pathways in adults with overweight and obesity. Cell Metabolism, 34(10), 1486-1498. https://doi.org/10.1016/j.cmet.2022.09.007
  2. Garaulet M, Gómez-Abellán P, Alburquerque-Béjar JJ, et al. (2013). Timing of food intake predicts weight loss effectiveness. International Journal of Obesity, 37(4), 604-611. https://doi.org/10.1038/ijo.2012.229
  3. Ruddick-Collins LC, Morgan PJ, Fyfe CL, et al. (2022). Timing of daily calorie loading affects appetite and hunger responses without changes in energy metabolism in healthy subjects with obesity. Cell Metabolism, 34(10), 1472-1485. https://doi.org/10.1016/j.cmet.2022.08.001
  4. Young IE, Poobalan A, Steinbeck K, O'Connor HT, Parker HM (2023). Distribution of energy intake across the day and weight loss: A systematic review and meta-analysis. Obesity Reviews, 24(3), e13537. https://doi.org/10.1111/obr.13537