TOOL
感覚過敏きろく
音・光・においがつらかったときに、タップだけで残せる記録ツールです。何が・どこで・何をしたら楽になったかがたまると、苦手の傾向と効く対処、まわりに伝えるメモがわかります。イヤホンや機種を選ばず、無料・登録不要で使えます。
まず刺激を減らしましょう。記録はあとで大丈夫です。
- その場を少し離れるトイレ・階段・外など、音や光が少ない場所へ。数分でもかまいません。
- 遮る耳をふさぐ、イヤーマフ・ノイズキャンセリング、帽子・サングラス、マスク。
- 入ってくる刺激を1つに減らす目を閉じる、画面を消す、手元の1点だけを見る。
- ゆっくり吐く4秒吸って、6〜8秒かけて吐くを数回。
- そばの人に一言伝える「音がつらいので少し外します」で十分です。
どのくらいつらかった?
何がつらかった?いくつでも
ここから下は、あとでも・なくても大丈夫です
具体的には?いくつでも・なくてもOK
どこで?
何をした?いくつでも
それで楽になった?
なくてもOK
楽に過ごせた理由があればなくてもOK
ふりかえり
最近2週間の、その日いちばんつらかった度合いです。
まだ記録はありません。つらかったとき、楽だった日に1回ずつ残すと、ここに傾向が出てきます。
まわりに伝えるメモ
記録から、職場・学校・家族に苦手と頼みたいことを伝える文章を作ります。そのまま送らず、自分の言葉に直して使ってください。
なぜ記録すると楽になるのか
記録すると「何となくつらい」が、避ける・遮る・頼むといった具体的な対策に変わります。つらさは刺激の種類だけでなく、場所・時間帯・疲れ具合の重なりで強くなるためです。
- 原因がしぼれる: 「音全般」ではなく「人の声が重なる場所」「蛍光灯のちらつき」のように、本当につらいものがわかります。
- 効く対処がわかる: イヤーマフ、席の移動、短い休憩など、自分に効いた方法を記録で選べます。
- 伝えやすくなる: 具体的な場面と頼みたいことがそろうと、まわりも配慮しやすくなります。
感覚過敏とは
感覚過敏とは、ほかの人が気にならない音・光・におい・肌ざわりなどを、強い不快や痛みとして感じる状態です。病名ではなく、感じ方の特性として表れます。
- 小学生925人の調査(Ben-Sassonら, 2009)では、親の16%が「音や肌ざわりのうち4つ以上を子どもが嫌がる」と答えました。
- 自閉スペクトラム症(ASD)の診断基準には、感覚への過敏さ・鈍さが含まれています(アメリカ精神医学会 DSM-5)。
- ADHD、片頭痛、強い疲れやストレスがあるときにも、音や光がつらく感じやすくなります。
このツールは診断や治療のためのものではありません。耳の痛み・耳鳴り・急なきこえの変化がある、つらさで生活が回らないときは、耳鼻咽喉科や心療内科などで相談してください。
使い方
- つらかったら、まず刺激から離れます。落ち着いてから「どのくらいつらかった?」をタップします。
- 何が・どこで・何をしたかをタップで選びます。メモはなくてもかまいません。
- 楽に過ごせた日は「楽だった」を1タップ。つらくない日の条件も手がかりになります。
- 記録がたまったら、ふりかえりと「まわりに伝えるメモ」を見ます。
よくある質問
耳栓やイヤーマフはずっと着けていてもいい?
つらい場面で使うのは有効ですが、静かな場所でも着け続けるのは控えましょう。聴こえに問題のない人が2週間耳栓を着け続けた実験では、音を不快に感じ始める大きさが下がり、音に敏感になる方向に変わりました(Formbyら, 2003)。少人数の実験で、変化は一時的でした。うるさい場面だけ使いましょう。
職場や学校に配慮をお願いできる?
できます。2024年4月から改正障害者差別解消法で、事業者による合理的配慮の提供が義務になりました。「窓際・出入口から離れた席」「イヤーマフの使用」「照明を1段暗く」など、具体的に頼むと進みやすくなります。
ノイズキャンセリングのイヤホンでないと使えない?
いいえ。このツールは特定の機器に頼らず、ブラウザだけで動きます。持っている耳栓・イヤーマフ・帽子など、何が効いたかを記録して比べられます。
記録はどこに保存される?
このブラウザの中だけです。外部には送信されません。機種変更するときは、下の「設定」から記録を書き出して、新しい端末で読み込めます。
設定
記録の書き出し・読み込み・削除
記録はこのブラウザの中だけに保存され、外部には送信されません。別の端末とは同期されないので、引き継ぐときはファイルに書き出してください。